ポータルサイトの運用道場 運用に関するノウハウを提供

ポータルサイトの運用費用・体制は?

ポータルサイトを運用していくうえで必要になってくる費用、また体制などを教えてください。

サーバはどれぐらいのスペックが必要?

ポータルサイトのみならず、WEBサイトを運用していくうえで必ず必要になるのが、サーバ費用、ドメイン費用になります。

ドメインとは、簡単に言えば「インターネット上の住所」となります。このサイトで言えば、「https://portalmade.jp」がドメインとなります。

http://www.onamae.com/service/d-price/
↑お名前 料金一覧

上記の通り、料金は年間で安いもので100円を切っているものもあれば、年間5000円を上回るものもありまして種類も様々ですが、一般的には、.jpや.comを選択する方が多く、その場合、.jpであれば年間約3000円、.comであれば年間約700円前後と比較的低価格に抑えられます。

次にサーバに関してですが、サーバとはこれも簡単に言えば、ウェブサイトのデータが置いてある場所、ということになります。サーバも、共有サーバ、専用サーバ、VPS、クラウドと種類があり、それぞれの用途に伴い選択をするのですが、簡単に説明をしていきましょう。

▼共有サーバ
共有サーバとはその名の通り、皆でサーバを共有しましょうというタイプのサーバになります。皆でサーバを共有するため、制限事項が多くありますが、データベース管理ツール、コントロールパネル、他WEBサイトを運用するために必要なサービスが最初からオンされているメリットもあります。また、価格も比較的に安いのが特徴です。料金も安いものだと月額100円~申し込めるものもあります。設定も簡単なので、導入に関しての費用も最小で済ますことが出来ます。

▼専用サーバ
サーバを1台占有できるタイプのサーバになります。共有しないため、その分サーバ費用が高額になります。自分自身の専用のサーバということで、様々なアプリケーションを自由にインストールできる、専用なので他のユーザの事を考えなくてもよい、などのメリットもありますが、セキュリティやその他サーバの専門知識が必要となります。設定条件にもよりますが、サーバの設定自体に費用がかかるケースがほとんどです。

▼VPSサーバ
サーバの一部の領域を専用サーバのように利用をするタイプのサーバです。価格は安いものから高いものまで様々で、自由度も高い反面、やはりサーバの知識が必要になります。

▼クラウドサーバ
複数のサーバーが仮想化されており、必要なときに必要なだけCPU・メモリなどのスペックを増減することが出来ます。VPSと同じく価格は安いものから高いものまで様々で、最近では簡単に設定できるタイプも増えてきましたが、やはりサーバの専門知識が必要となります。

共有サーバ 専用サーバ VPSサーバ クラウドサーバ
コスト 安い 高い 選べる 選べる
自由度 低い 高い 高い 高い
専門知識 必要ない 必要 必要 必要
スペック 低い 高い 高い 高い


では、運用初期はどれぐらいのサーバで運用すべきなのか?

これもまたクライアントのポリシーにもよるのですが、ほとんどの場合は、初期コストを下げ、ミニマムスタートするため共有サーバで運用を開始します。その場合、月額2,000円~5,000円前後のサーバを選定することが多いです。

予め扱うデータの量、アクティブユーザの数が予測できている場合は、専用、VPS、クラウド(最近ではクラウドが多い)から選定をして、運用をするケースが多いです。

共有サーバの場合は、設定に費用がかかりませんが、専用、VPS、クラウドは初期のアプリケーションの設定費用などを別途お見積もりをさせていただくことが多いです。

ゼロからスタートの場合は共有サーバでのスタートでも十分に運用が出来るという点で言えば、サーバにかかってくる費用は月額2,000円~5,000円前後と考えられるでしょう。

また、SSL(セキュリティ)も出来れば導入したほうが良いのですが、これは安いものだと、年間1000円~にて導入が可能です。

サーバ・ドメイン以外の費用は?

ウェブサイトを運用する上で、最低限必要なのは、上記で説明しましたとおり、サーバとドメインということになります。

それ以外に必要な費用に関しては、主に日々の運用・営業業務に纏わる費用となるのですが、ポータルサイトが完成してもそれはゴールではなく、ようやくスタートラインに立ったということとなります。放置してサイトが育っていくわけではありません。コンテンツを充実させていくためには、アクションをおこさなくてはなりません。

オウンドメディアなどのように、自身でコンテンツを配信していくポータルサイトの場合は、しっかりと自身でコンテンツを配信していく体制が必要ですし、自分自身でコンテンツを配信できるのであれば、自分自身の人件費のみということになります。

他にライターが必要ということであれば、それがまさに運用費用=人件費ということになります。

住宅メーカーへの一括見積もり・資料請求サイトのようなポータルサイトの場合は、コンテンツは住宅メーカーの情報ということになります。住宅メーカーの登録が無ければユーザの増加はありえません。

そうなると住宅メーカーの掲載を集めるための営業費用が必要になってきます。営業手法も、テレアポ、DM送付、その他媒体を使ったプロモーションなど様々で、自身で行えば体外的な費用を極力抑えることも可能です。

サーバ・ドメイン費用は確実に運用に必要な固定費となりますが、月々5,000円前後ですので、それほど資金的に圧迫するものではないと判断できますが、それ以外の営業、運用にかかる費用は極力抑えることも出来るし、逆にかけることも出来るので、まずそもそも運用にどれぐらいの費用をかけられるのか?ということを考えるべきだと思います。

例えば、月々の営業にかけられる費用が少ない場合、これは自身で営業活動を行うほかありません。営業にかけられる費用があれば、テレアポ、DM、その他プロモーションにどのように分配するかを決定して、営業を行っていきます。

運用の費用をかければかけるほど、当然ですが成功への道も短くなってきますので、構築費用ですべての資金を使ってしまうのは絶対NGで、運用費用もあわせての予算調整が必要となることを絶対に頭に入れておくべきなのです。

実際のお客様のポータルサイト運用の事例
(ある業種に特化したお問い合わせサイト)

100万円前後にてサイトを構築し、1年間の営業費用として別途150万円ほどを費用(主にテレアポ)を想定しました。

テレアポに関しては外部に委託をして、アポイントが取得できたら自身で出向くという起業時としてオーソドックスな自身1名のみの体制で運用に挑みました。

年間で有償契約は約200社。掲載費用は月固定3000円にて、1年で月60万円の収益を達成し2年目は、営業費用に収益をすべて費やし、有償契約数を3倍の300社に増やし、さらに有償オプション機能などを設け、2年目は月250万円を達成。3年目は800社に契約数を伸ばし、そのエリア、その業種では大手と並ぶ掲載数に。

運用体制としては、

1年目は、自身一人で、仕事は掛け持ちでした。対外的にかかった費用は主にテレアポの外部委託費用と、アポイント先への移動などによる費用です。事務所は安いレンタルオフィスということで、年間計想定どおり150万円ほどの支出でした。

2年目は、原稿などを書くライターのアルバイトと、営業マンを一人入れての体制となりました。テレアポも相変わらず外部委託で事務所はまだレンタルオフィスで、年間500万円ほどの支出でした。1年目から350万円ほどが増えておりますが、これが営業マンの人件費と、アルバイトの人件費ということになります。テレアポ費用はかわらずでした。

3年目は、原稿などを書くライターのアルバイトと、テレアポのアルバイト、営業マン2人という体制になりました。オフィスは15畳ほどのオフィスを借りてレンタルオフィスは卒業です。テレアポは外部委託から社内で行うようにし、アウトバウンド営業ノウハウの蓄積、また外部への費用の圧縮をしました。年間の支出は1000万円前後。ほぼ人件費です。

上記の通り、サーバ、ドメイン以外にかかっているのはほぼ、人件費です。営業業務に差支えがないのであれば、スタートアップの段階では、固定費を抑えるためオフィスはレンタルオフィスにしたりしています。

この会社さんの場合は、4年目から人件費以外に、WEBのプロモーション(主にブランディング)に大きく費用を投下して認知度を上げることに専念をしていました。印象としてはかなり堅実で、リスクの少ない成長事例といえます。

スタートアップの場合、ほとんどのケースで費用は潤沢ではありません。その潤沢ではない資金をどこに振り分けるのかは、構築費用と、運用費用を合わせて考えていただくというのが、このページにて皆様にお伝えしたかった事項となります。

作って終わりではなく、スタートラインに立ってからもサポートをさせていただくことをモットーにサービスを提供しておりますので、是非興味のある方はお声をかけていただければと思います。

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