ポータルサイトの運用道場 運用に関するノウハウを提供

スマートフォン対応サイトにすべきですか?

スマホ用にサイトを構築すべきですか?また構築費用はどれぐらいかかりますか?

スマートフォンへの対応は必須

2016年を境にPC利用者数をスマートフォン利用者数が上回り、また1日あたりの利用時間も、PCに比べてスマートフォンが2倍と、特に若い年代では、パソコンを持っていないケースがほとんどで、スマートフォンからサイトを閲覧するのは当たり前となり、これからインターネットでビジネスを始めるにあたり、スマートフォンへの対応は必須と言えるデータが各所から出ています。

スマートフォンの利用者は今後も減ることはなく、増える一方という事を考えると、やはりポータルサイトを構築していくうえで、スマートフォンサイトを意識して、設計をしていく必要があります。

まだ数は少なくありますが、PCサイトは作らずに、まずはスマートフォンサイトだけを作りリリースするケースも出ております。特に10代、20代を対象とするサービスの場合、あえてPCサイトは作らないという選択肢も十分にあり得ると思います。

レスポンシブサイトか?それともスマートフォン最適化版か?

PCサイトとスマートフォンサイトを作成する際に、まず知っておきたいのがレスポンシブサイトと、スマートフォン最適化版の2つの手法があるという事です。

レスポンシブサイトの特徴は、サイトの幅によって、デザインが可変するところです。プログラムソースが1本で良いので、管理が楽になるメリットがありますが、サイトに幅によるデザインを可変にする施策が通常のコーディングに比べてコストが少々かかります。またPCサイトと同じプログラムソースで対応できるというメリットの副作用として、PCサイトと大きく構成を変更できないという点が、表示要素の多いポータルサイトにはデメリットとあげられるケースが多くあります。

もう一つの手法であるスマートフォンサイト最適化版の特徴は、レスポンシブサイトとは違い、スマートフォン用のプログラムソースを用意するため、PCサイトとは異なる構成にすることが可能です。

以下、ポータルサイトを構成する上でのメリットデメリットをそれぞれ説明をしていきます。

スマートフォン最適化版 レスポンシブサイト
メリット 構成面でPCに依存しない URLが同一なので、SEO対策の懸念事項が少ない
デメリット alternateやcanonicalなどの設定を間違えると大変なことに・・・ 
(PCとスマートフォンのサイトが両方存在するので、それぞれをGoogleに正確に認識してもらえるようにURLの最適化対応が必要)
プログラムがPCとスマートフォン用に分かれているため、メンテナンスが多少複雑である。
構成面でPCに依存する
PC要素まで読み込みに行くためサイトが重くなる



概ね上記のような感じですが、やはりポータルサイトは表示要素が多く、PCとスマホの検索方法の違いがある可能性が高い、という事を考えると、レスポンシブサイトは向いておらず、PC用は考慮せず、スマートフォン用専用に最適化した構成が可能なスマートフォン最適化版が今のところ向いていると思います。

近年はフラットデザインにて、余分な要素を排除するデザインも多く、そのようなサイトの場合は積極的にレスポンシブを進めており、どちらを選択するかは、サイトの構成をヒヤリングする上で、提案をさせて頂く流れとなる事が多いです。

構築費用は?

まず、レスポンシブサイトでも、スマートフォン最適化版でも費用はあまり変わりません。

レスポンシブサイトは、サイトの幅に合わせた可変コーディングに費用が嵩みますが、スマートフォンサイト最適化版は、設置、及びURLの最適化などに費用が嵩みますので、結局のところ結果的には同じような費用感になります。

全ての機能のどこまでをスマートフォン化するか(運営管理画面などはスマホ化する必要が無い)にもよりますが、弊社の場合、PCサイトにかかった構築費用の30%~50%に収まるケースが多いです。

構成がシンプルで、PCで構築しているプログラムがそのまま使えるようなサイトであれば30%前後に収まりますが、スマートフォン用に検索方法を最適化したり、ソマートフォン独自のコンテンツを用意する場合は、40%、50%と割高になります。

スマートフォンのみを構築する場合や、PCサイトの構築費用とほぼ同等の価格になります。ただ、現在ではスマートフォンのみの構築するケースが少なく、スマートフォンを構築するタイミングで、あまり費用をかけずにシンプルにレスポンシブにする、という選択肢もあります。

どうせスマートフォンサイトのみ作るのであれば、レスポンシブでとりあえずPCでも見やすくしてしまえ、という発想です。

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